「もしかしてうちの妻、ADHDかも?」——そう思い始めたのは結婚して数年が経ったころでした。正式な診断はまだ受けていませんが、チェックリストを見るたびに「全部当てはまる…」と二人で苦笑いしています。
この記事は、ADHDっぽい妻と3人の子どもを育てているパパが気づいた、リアルな10のことをまとめたものです。
その1:片付けが「できない」のではなく「後回し」になる
洗濯物はいつもぐちゃぐちゃ。料理はするけど、使った調味料はそのまま。食器を洗っても、食器棚には戻らずカゴの上で乾燥したまま数日が過ぎる——最初は「なんで片付けないの?」とイライラしていました。
でも気づいたんです。「後でやろう」が積み重なって、気づいたらそれが日常になっているんだと。
わが家のリアル
食器洗いは毎日やってくれます。ただ、カゴに入ったまま次の食事の時間になることも。「しまうまでが片付け」とは言えなくなりました(笑)
その2:「7時に出るよ」は「7時30分に出るよ」という意味
これを理解するのに2年かかりました。何度言っても出発は平均15分遅れる。怒っても変わらない。
ある日気づきました——「自分が行動したい時間の30分前を伝えればいい」と。それ以来、わが家の時間管理は劇的に改善されました。
わが家のリアル
今では家族の集合時間はすべて「実際より30分早め」に設定しています。妻も薄々気づいていると思いますが、お互い平和なのでこのまま続けています(笑)
その3:怒っても「どうせ私はダメ」で終わる、そのループから抜け出した話
怒る→妻が「どうせ私はダメなんだ」と自己否定→何も変わらない。これがわが家の毎回のパターンでした。
ADHDの人は感情的に怒られても、なぜ相手が怒っているのかを理解しにくいという特性があります。つまり怒ること自体が逆効果だったんです。気づくのに時間がかかりすぎました。
その4:「変わろうとしない」じゃなくて「変われない」だった
「なんで変わろうとしないの?」と何度も思いました。でもこれは意志の問題じゃなかった。
脳の特性として、やりたくてもできないことがある。それを理解してから、できないことを責めるのをやめて「どうすればできるか」を一緒に考えるようになりました。
その5:仕組みで解決① 時計を増やしたら時間感覚が変わった
怒るより仕組みを作る方が100倍効果的でした。
わが家で最初に試したのが「時計を増やすこと」。リビング、キッチン、洗面所——目に入る場所に時計を置いたら、前より時計を見る習慣ができてきました。小さな変化ですが、これが「仕組みで解決」の第一歩でした。
その6:一度に複数のお願いをするのをやめた
「洗濯して、夕飯の準備もして、子どものお迎えも頼める?」——これが一番ダメな頼み方でした。
ADHDの人は複数の指示を同時に受けると混乱しやすい。「一度に一つだけお願いする」に変えてから、頼んだことがちゃんとできる確率が上がりました。
その7:できたことをすぐ褒めるようにした
以前は「できて当たり前」と思って何も言いませんでした。でもADHDの人には、できたことをすぐ・その場で褒めることが大切だとわかりました。
時間が経ってから言っても伝わりにくい。「今できたこと」をその瞬間に言葉にする。これだけで妻の表情が変わりました。
その8:「早くして」が一番ダメな言葉だった
「早くして」「ちゃんとして」「急いで」——これ全部NG。
ADHDの人には抽象的な言葉が伝わりにくいんです。「5分後に出発するよ」「靴を履いてドアの前に立ってて」など、具体的に伝えるようにしたら、お互いのイライラが減りました。
その9:集中スイッチが入ると別人になる
普段はぼんやりしているのに、好きなことや気になることに集中し始めると止まらない。これがADHDの「過集中」という特性です。
最初は「なんでこれはできるの?」と不思議でしたが、今はこのスイッチをうまく活用することを考えています。特性は弱点だけじゃない、と気づいた瞬間でした。
その10:子どもの目線で話しかけ続けられる、その才能
ネガティブなことばかり書いてきましたが、最後はこれを伝えたい。
妻はいつまでも子どもの目線で話しかけます。子どもが何かを話すとき、妻はスマホを置いて、同じ高さにしゃがんで、目を見て聞く。その姿を見るたびに「この人と結婚してよかった」と思います。
ADHDっぽい特性の裏側には、こういう才能が隠れていることを、同じ境遇のパパたちに伝えたかったんです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
「うちも同じかも」と思った方、ぜひコメントで教えてください。一緒に凸凹家族の攻略法を見つけましょう。
